2025.07.24
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“処方でつくる”クリーンビューティーの未来!15年超のクリーンビューティー処方実績と独自の定義が支える処方開発

クリーンビューティーという言葉を耳にしたことがありますか? 近年、日本でも少しずつ周知されてきているクリーンビューティーですが、これは環境や身体に対して安心・安全に作られた持続可能な化粧品のこと。SDGsへの取り組みが広がりを見せ、環境への配慮などが重要視される中、美容業界でもクリーンビューティーへの取り組みが加速しています。そこで今回はクリーンビューティーをテーマに、クリーンビューティーの現状や当社の取り組み、おすすめの処方などを解説。美容業界の最新トレンド、クリーンビューティーについて詳しくご紹介します。
- 1 クリーンビューティーの定義とは?
- 2 Z世代・α世代が動かす!クリーンビューティー市場の潮流
- 2-1 SDGsの広がり
- 2-2 若い世代の関心の高まり
- 2-3 敏感肌コスメ市場の拡大
- 3 サステナブル・シフトが加速 − 化粧品業界でも広がるクリーンビューティーの取り組み
- 4 15年超の蓄積!クリーンビューティー開発を支える「経験と知見」
- 4-1 15年以上前に開発をスタート
- 4-2 技術力、経験値で課題をクリア
- 4-3 企画と開発の情報共有も必須
- 5 多彩なアプローチで、クリーンビューティーをカタチに
- 6 JBPがおすすめするクリーンビューティーの処方
- 6-1 持ち運びに便利なノンケミカルUVミスト処方
- 6-2 天然由来成分100%ノンケミカルUV下地
- 6-3 天然由来成分100% スキンケア/天然由来成分100%クレンジングオイル
- 6-4 赤ちゃんの敏感肌に最適!天然成分100%のベビーボディミルク
- 7 時代の要請に応える「クリーンビューティー」の処方開発
- 8 まとめ
【この記事でわかること】
クリーンビューティーとは
クリーンビューティーの動向
JBPのクリーンビューティーへの取り組み
おすすめのクリーンビューティーOEM処方
クリーンビューティーの定義とは?

2015年ごろからアメリカを中心に広がりを見せているクリーンビューティーですが、一般に浸透しているクリーンビューティーは身体や地球環境に配慮し、サステナブルな視点で作られた化粧品という意味で使われています。具体的には環境に影響のある成分が未配合であること、植物由来成分を使ったヴィーガンコスメや動物実験を行わないクルエルティフリー、プラスチック包装材を低減することなど、さまざまな観点から持続可能な化粧品を目指すものとなっています。とはいっても、現段階でクリーンビューティー自体の定義は定まっていません。
こうしたことから当社としては、クリーンビューティーそのものに定義を設けるのではなく、クリーンビューティーに該当すると思われる各項目に、処方としての定義を設けています。例えば、「クルエルティフリー」については、2013年3月11日以降の動物実験が未実施であることを確認しているかどうか。「ヴィーガン対応」は、ミツロウ、卵殻膜、牛乳など、動物由来の成分が未配合であるか、また原料の製造工程及び製品の製造工程において、 動物由来成分を使用していないかどうか。このほか、天然由来成分などについても、自社定義を設けてクリーンビューティーの開発に取り組んでいます。
Z世代・α世代が動かす!クリーンビューティー市場の潮流
美容業界でもトレンドとしてクリーンビューティーは広がりを見せています。では、なぜクリーンビューティーが注目されるのでしょうか。
SDGsの広がり
その大きな要因の1つとして挙げられるのが、SDGsの広がりです。2015年に国連サミットで採択されたSDGsは社会全体が取り組むべき最重要課題であり、とくに、この業界で関連が深い、SDGsの目標12、持続可能な生産と消費のバランスを目指す「つくる責任」「つかう責任」、目標14、海と海の資源を守り、持続可能な方法で利用する「海の豊かさを守ろう」などがクリーンビューティーの考え方とつながります。
若い世代の関心の高まり
また、若い世代が環境へ高い関心を持つようになったことも影響しているように思います。例えば学習指導要領では、小中・高校生の環境教育を充実させており、持続可能な社会を構築するための課題などを学びます。こうした教育を受けたZ世代、さらにZ世代より若いα世代は、環境やダイバーシティといった現代の社会課題への意識も高く、Z世代やα世代が今後、経済活動の中核となっていくのを考えると、クリーンビューティーへの取り組みがさらに加速していくことが期待されます。
敏感肌コスメ市場の拡大
こうした社会的な動きを背景とし、化粧品業界でも、「安心・安全」や「肌に優しい」といった視点での製品化が進んでいます。2023年の敏感肌コスメ市場は、前年比6.6%増の1,191億円に。2024年は、2023年比5.7%増の1,259億円で推移する見込みとなっており(TPCマーケティングリサーチ調べ)、敏感肌、低刺激コスメ市場は拡大を続けています。
サステナブル・シフトが加速 − 化粧品業界でも広がるクリーンビューティーの取り組み
一方、こうした環境負荷低減に関する世界的な動きに伴って、化粧品業界でもクリーンビューティーに関連したさまざまな規制を設けています。ただ、そのほとんどがEUで規制されたものに、日本が準じているのが現状です。こうした規制の中で、EUの新たな取り組みとして当社も注目しているのが、森林の破壊と劣化を防ぐための規制「EUDR」です。森林破壊を防ぐために販売などが規制される7つの製品の中に、化粧品でも使われるパーム油も含まれています。このため、当社ではパーム油の代替原料の検討を進めるとともに、パーム油を使用した他の原料の動向にも注視しています。
このほか、国際的な有機認定「エコサート」やオーガニックコスメの品質を認証する国際的な「COSMOS」、持続可能なパーム油の生産や利用を促進する「RSPO」といった認証制度も数多くあり、日本でも少しずつメジャーになってきています。
15年超の蓄積!クリーンビューティー開発を支える「経験と知見」

では、当社がなぜ、「安心安全」「低刺激」「環境負荷低減」といった特徴を持つ処方を展開するようになったのか、そのきっかけやクリーンビューティーへの取り組み、当社の強みなどについてお話しさせていただきます。
15年以上前に開発をスタート
当社がクリーンビューティーへの取り組みを始めたのは15年以上も前のこと。環境などへの意識の高い顧客を持つクライアントとの取引が始まったのを機に、クリーンビューティーの研究開発をスタートさせました。ノンケミカルの日焼け止めを皮切りに、UV技術の向上、フリー成分の増加、天然由来成分100%の実現など、開発力と技術力をブラッシュアップし、経験と知識、ノウハウを蓄積。それらがいつしか当社の強みになっていきました。
技術力、経験値で課題をクリア
とはいえ、ノンケミカルにせよ、天然由来成分にせよ、カタチにするまでには相当の時間と労力を伴います。例えば、天然由来成分100%の製品を作るためには、原料自体も天然由来にする必要があります。そもそも、該当する原料を選定するという最初の段階から、これまでの経験や実績が重要となります。しかも該当する原料が少ない場合が多いため、集めるにもかなりの苦労が伴います。加えて、原料が安定的な成分なのか、安定的に供給できるのかといった確認も必要となります。たとえ該当原料が安定的に入手できたとしても、今度は処方として組み合わせられるのか、製品として安定的に製造できるのかなど、クリアすべき問題は山積み。ノンケミカルUVなら安定性を保ちつつ、SPFやPAの値を取得しなければなりません。こうしたハードルを1つひとつ超えていくには、さまざまな視点での技術力、経験値が必要不可欠となります。
企画と開発の情報共有も必須
また、このような処方開発に至る前段階として、企画と開発が活発にコミュニケーションを図って情報交換を行うことを重視しています。トレンドや業界動向、市場動向、原料や開発に関するニュースなど、クリーンビューティーに関する情報を共有。方向性や具体的な取り組みも協議し、いちはやくアウトプットできるという体制も、当社の大きな特徴といえるでしょう。
多彩なアプローチで、クリーンビューティーをカタチに
このように15年以上に及ぶ実績や経験を土台とし、当社では現在、クリーンビューティーをカタチにしたさまざまな処方を提案しています。例えば、訴求している「成分フリー」には、パラベン、合成香料、鉱物油、着色・タール系色素、界面活性剤、エタノール、紫外線吸収剤、シリコーン、マイクロプラスチック、D5(シクロペンタシロキサン)、四つ足動物由来成分などがあります。さらにクルエルティフリー、ヴィーガン対応、天然由来成分100%、自然由来指数100%など、多方面からクリーンビューティーをカタチにしています。
また、SDGsの取り組みとしては、RSPO認証原料やアップサイクル原料の採用、加熱工程から常温工程へのシフト、環境配慮型化粧品原料開発といった環境負荷を低減した原料の採用、海の環境やサンゴ礁に配慮した日焼け止め処方など、環境負荷を低減した処方開発を行っています。
JBPがおすすめするクリーンビューティーの処方
こうした研究開発により誕生した処方は多岐に渡ります。対象年齢も形状もさまざまで、クリーンビューティーでの訴求はもちろんのこと、日焼け止めならミストタイプや石鹸で落とせるタイプ、白浮きしないノンケミカルタイプ、赤ちゃんも使えるタイプなど、使い勝手や使い心地などにもこだわった特徴ある処方に注力しています。そこで、ここではクリーンビューティーの処方の一部をご紹介します。
持ち運びに便利なノンケミカルUVミスト処方
天然由来成分100%、15の成分フリー、クルエルティーフリーやヴィーガン対応など、お肌に優しいミスト状のノンケミカル日焼け止めです。持ち運び、塗り直しも簡単。シュッとスプレーするだけで、やさしいミスト状のベールがお肌全体を包み込みます。外出先でも手軽にUVケアができたり、石鹸で落とせたりと、使い勝手にもこだわりました。

天然由来成分100%ノンケミカルUV下地
天然由来成分100%、10の成分フリー、クルエルティーフリーやヴィーガン対応。血色感やトーンアップ肌にしてくれるピンクカラーを採用。赤、青、ゴールドに光る偏光パールパウダーが肌の色むらを補正、自然な明るいつや肌へと導いてくれます。汗にも強く、毛穴や色むら、くすみ、クマをカバーしてくれるノンケミカルのUV下地です。

天然由来成分100% スキンケア/天然由来成分100%クレンジングオイル
天然由来成分100%、自然由来指数100%処方のスキンケアシリーズ。化粧水、美容液、乳液、クリーム、クレンジングオイルです。スキンケアは、外部試験による敏感肌パッチテスト、RIPT 試験実施済み。16の成分やクルエルティーフリー、ヴィーガン対応の処方です。クレンジングオイルは16の成分やクルエルティーフリー、ヴィーガン対応などのほか、厚みのあるオイルなので摩擦も軽減。使い心地を考えた処方です。


赤ちゃんの敏感肌に最適!天然成分100%のベビーボディミルク
天然由来成分100%、乳幼児モニター試験実施済みなので、「9ヶ月から使用できる」と表記が可能、赤ちゃんのデリケートなお肌にも使えるボディミルクです。もちろん、16の成分とクルエルティフリー、ヴィーガン対応。外部試験による敏感肌パッチテスト、RIPT 試験実施済みで、敏感肌にも対応。赤ちゃんだけでなく、家族みんなで使える肌に優しい処方です。

時代の要請に応える「クリーンビューティー」の処方開発

まとめ
近年、クリーンビューティーやSDGsが注目を集めていることから、当社では界面活性剤の不使用や天然由来成分100%の処方などナチュラルな処方を深掘りしており、企業からの引き合いが増加しつつあります。当社として長年培ってきた開発力はもちろんのこと、当社のクリーンビューティーやサステナブルへの取り組みに共感をいただいていることが、取引先との長期的な信頼関係につながっているのだと思います。こうしたことから今後、新しいクリーンビューティーの潮流をつくるパイオニアというよりは、現在の取り組みを土台とし、それを拡張していくことに尽力していきたいと考えています。
また、処方につきましては以前よりノンケミカルUVの開発に力を入れていますが、ノンケミカルUVは人にとって「安全安心」という意味だけではなく、珊瑚に対して白化などを招く懸念があると言われている、紫外線吸収剤を使用していないなど、環境の問題からも注目を集めています。これからも、ノンケミカルUVや天然由来成分100%の処方を拡張していくのはもちろんのことですが、使用する原料が環境にどのような影響を与えているのか、ラボでの処方開発、工場での製造など包括的にクリーンビューティーへの取り組みを進め、時代の要請に迅速かつ丁寧に応えていきたいと思っています。
今回ご紹介したクリーンビューティーは、「環境や身体に優しいかどうか」という価値観を持つ若い世代を中心に今後ますます広がっていくことが期待されています。次世代の“主役”となりうるクリーンビューティーの製品化をご検討されているなら、ぜひ、当社にご相談ください。これまでに培った開発力や技術力でご要望に応じたクリーンビューティーのオリジナル処方をご提案させていただきます。
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確かな実績と品質で、御社の商品開発をサポートします。
年間1,000万個以上の生産
約250社の取引実績
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