2024.08.26
トラネキサム酸ってなに?注目の美白有効成分でシミを根本から徹底ブロック!
「トラネキサム酸」という言葉を耳にしたことはありませんか?
近年、美白有効成分として注目されている「トラネキサム酸」ですが、そのメカニズムはあまり知られていないようです。実はトラネキサム酸は、ほかの美白有効成分と大きな違いがあるんです。
ということで今回は、「トラネキサム酸」を深掘りしていきます。シミができるメカニズムや様々な美白有効成分とともに、トラネキサム酸の美白効果についてご紹介します。シミを根本から徹底ブロックしてくれるトラネキサム酸で、キレイな美白素肌を目指しましょう!
- 1 トラネキサム酸とは
- 1-1 広く医療現場でも活躍
- 1-2 厚生労働省も認可した美白成分
- 1-3 トラネキサム酸の美白効果とは
- 2 シミができてしまう原因
- 2-1 シミができてしまうメカニズム
- 2-2 シミができるプロセス
- 2-3 シミ対策における各種美白成分
- 2-3-1 エナジーシグナルAMP
- 2-3-2 ビタミンC誘導体
- 2-3-3 リノール酸S
- 2-3-4 アルブチン
- 2-3-5 コウジ酸
- 2-3-6 エラグ酸
- 2-3-7 ルシノール
- 2-3-8 4MSK
- 2-3-9 マグノリグナン
- 3 トラネキサム酸と各種美白成分の違い
- 3-1 トラネキサム酸のメカニズム
- 3-2 日焼け止めでWブロック
- 4 JBPおすすめの処方
- 4-1 美白*有効成分トラネキサム酸配合 ノンケミカルBBクリーム
- 5 まとめ
- 6 トラネキサム酸配合の日焼け止め処方なら、OEM/ODMメーカーのジャパンビューティプロダクツへ
トラネキサム酸とは
トラネキサム酸は人工的に作られたアミノ酸の一種です。もともとは医薬品に配合されていた成分で、トラネキサム酸と大きな関わりがあるのが「プラスミン」という物質です。プラスミンは、タンパク質分解酵素の一種で、血液を固まりにくくする作用があり、アレルギーや炎症を引き起こすなど、言ってみれば“悪さをする物質”なのです。このプラスミンの働きを抑制できることが、トラネキサム酸の大きな特徴です。
広く医療現場でも活躍
トラネキサム酸はこれまで、医療現場で広く使用されてきました。止血作用や抗アレルギー、抗炎症作用があることから、扁桃腺など喉の痛みを抑える風邪薬や口内炎の薬として、外科手術や鼻出血の止血剤として、現在でもさまざまな用途で使われています。
厚生労働省も認可した美白成分
トラネキサム酸がさらに注目を浴びるようになったのは1995年以降のこと。厚生労働省により、肌荒れ防止有効成分として承認され、2002年にはシミの改善に効果のある成分として承認されました。これにより、トラネキサム酸は医薬品だけでなく、スキンケア製品などの医薬部外品にも配合されるようになってきました。
トラネキサム酸の美白効果とは
厚生労働省にもシミ改善効果のある成分として認可されたトラネキサム酸。では、トラネキサム酸はどうやって美白効果を発揮しているのでしょう。
実は先ほどご説明した「プラスミン」が大きく関わってきます。プラスミンは血液を固まりにくくしたり、炎症を誘発したりする作用だけでなく、メラノサイトを活発化させる物質「プロスタグランジン」の生成にもかかわっています。トラネキサム酸はこのプラスミンの働きを抑制するため、メラノサイトの活性化を抑えることにも役立っているのです。また、トラネキサム酸の抗炎症作用によって、紫外線の影響で悪化するシミや肝斑などの予防や改善にも効果を発揮してくれます。
シミができてしまう原因
ここで、改めて「シミの発生」についておさらいをしておきましょう。ストレスやホルモンバランスの乱れ、活性酸素の発生など、シミの原因はさまざまですが、中でも、一番肌がダメージを受けるのは、「紫外線」です。では、なぜ紫外線によってシミができてしまうのでしょうか。
シミができてしまうメカニズム
ヒトの表皮は4つの層で形成されています。もっとも深層の部分にある基底層では次々に新しい細胞が生み出されていて、それが上層へ押し出されていき、最後には角質となって剥がれ落ちていきます。この基底層の細胞の間に、シミを作る“工場”ともいえる「メラノサイト」が点在しています。そして、メラノサイトの中にメラノソームという袋があり、その中で黒褐色の色素、メラニンが作られます。
肌が紫外線などの刺激を受けると、メラニンをたくさん作るようメラノサイトに指示が出されます。これは、メラニンが肌表面で紫外線を遮断し、紫外線のダメージを皮膚の内部まで届かないようにするための紫外線に対する肌の防御機能なのです。このようにメラノサイトが過剰に刺激されてメラニンが多く産出されたり、皮膚の新陳代謝が滞ったりすることでメラニンが皮膚に増加し、シミができてしまうのです。
シミができるプロセス
①肌が紫外線などの刺激を受けます
↓
②「メラニンを作れ」という指令がメラノサイトに伝わります
↓
③指令を受けてメラノサイト内で酵素のチロシナーゼが活性化します
↓
④メラニンが作られます
↓
⑤メラニンが肌表面に移動します
↓
⑥メラニンが肌表面にとどまることでシミになります
シミ対策における各種美白成分
さて、シミやそばかすを抑えたり、メラニンの生成を抑えたりしてくれるのが「美白有効成分」です。厚生労働省によって色素沈着抑制効果と安全性が認められた美白有効成分が美白効果をうたうことができます。厚生労働省に認められている美白有効成分は20種類以上。ここでは、その中から代表的な美白有効成分をご紹介します。
エナジーシグナルAMP
エナジーシグナルAMPは天然酵母由来の成分で、過剰に生成されたメラニンの排出を促す成分です。表皮の基底層にある細胞のエネルギー代謝を活性化させて肌の生まれ変わりを促し、メラニンの蓄積を抑えます。
〈メラニンの排出を促進〉
ビタミンC誘導体
美白に有効な成分として、ビタミンCはよく知られています。ただ、ビタミンCそのものは肌へ浸透しにくかったり、酸化しやすいという弱点があるため、これらを改良し、ビタミンCの構造を安定させたものがビタミンC誘導体です。
もともと、ビタミンCにはメラニンの生成を抑制する働きがあり、誘導体にすることで肌内部に浸透し、メラニンを合成する酵素、チロシナーゼの活性を阻害します。また、黒いメラニン色素を還元型の淡色のメラニン色素にする作用もあります。
〈メラニンの生成抑制・還元〉
〈チロシナーゼの活性阻害〉
リノール酸S
一般的に耳にする「リノール酸」は、サフラワー油やコーン油などの植物油、ナッツ類などに含まれており、体内で合成できない必須脂肪酸の1つです。もともと、このリノール酸にはメラニン色素を合成する酵素、チロシナーゼを分解する働きがありましたが、浸透性が高いため、肌表面にとどまりにくかったり、酸化されやすいという弱点がありました。
その弱点を克服して作られたのが「リノール酸S」です。リノール酸Sは、チロシナーゼを分解してメラニンを生成させないほか、肌のターンオーバーを活性化させる働きがあります。
〈メラニンの排出を促進〉
〈チロシナーゼを分解〉
アルブチン
アルブチンはコケモモやウワウルシ、セイヨウナシの葉など天然の植物に含まれている水溶性のポリフェノールです。アルブチンは、チロシナーゼの活性を抑制する働きがあり、これによりメラニンの合成を阻害します。
〈チロシナーゼの活性阻害〉
コウジ酸
コウジ酸は日本では馴染みのある「麹」から発見された化合物です。麹に携わる人の手が白いことから研究が始まりました。コウジ酸もチロシナーゼに働きかけることで、メラニンの産生を抑制し、美白作用を発揮します。チロシナーゼは銅イオンを持つことで活性化しますが、コウジ酸が銅イオンを奪い取ることでチロシナーゼの活性を抑制するのです。
〈チロシナーゼの活性阻害〉
エラグ酸
エラグ酸はラズベリーやブラックベリー、イチゴやザクロ、クルミといった植物の細胞壁などに存在する成分です。エラグ酸もメラニンを生成するために必要な酵素であるチロシナーゼが活性する前に食い止めて、シミを作らせないようにする成分です。
〈チロシナーゼの活性阻害〉
ルシノール
ルシノールはシベリアモミの木に含まれる成分です。ルシノールもほかの成分と同様に、チロシナーゼが活性するのを阻害することで、シミを作らせないようにする成分です。
〈チロシナーゼの活性阻害〉
4MSK
4MSKの正式名称は「4-メトキシサリチル酸カリウム塩」といい、これを略して「4MSK」と呼んでいます。4MSKは角質軟化作用目的で使用されるサリチル酸という成分の誘導体です。4MSKはチロシナーゼが活性するのを阻害して、メラニンの生成を抑えてくれる働きがあるほか、メラニンや古い角質の排出を促進、ターンオーバーの調子を整えてくれます。
〈チロシナーゼの活性阻害〉
マグノリグナン
マグノリグナンはモクレン科ホオノキの樹皮に含まれるポリフェノールの一種です。ほかの成分のようにチロシナーゼに働きかけるのは同じですが、ほかの成分とは少し、メカニズムが異なります。マグノリグナンは、チロシナーゼの活性化を阻害するのではなく、成熟したチロシナーゼの量を減らします。これにより、メラニンの生成を抑えて、シミやそばかすを防ぐのです。
〈チロシナーゼの成熟阻害〉
トラネキサム酸と各種美白成分の違い
このように厚生労働省が認可した美白有効成分は数多くあり、それぞれ、シミやそばかすを抑える効果が認められています。その多くが、基底層にあるメラノサイトのメラノソーム内にあるチロシナーゼの活性や成熟を阻害してシミを作らせない、ターンオーバーを促進して古い角質を排出させる、黒いメラニン色素を淡色化するといったパターンに分けられます。
ところが、今回ご紹介している「トラネキサム酸」は、これらの美白有効成分のアプローチと大きく異なります。では、トラネキサム酸がどのようなメカニズムでシミやそばかすを防ぐのかを詳しくご説明します。
トラネキサム酸のメカニズム
通常、紫外線を浴びると、「メラニンを作れ!」という指令がメラノサイトに出されます。ところが、トラネキサム酸は、メラノサイト活性化因子の1つである「プラスミン」「プロスタグランジン」といった物質の働きを抑えることができるため、メラニン生成の指令自体をブロックします。指令が届かないメラノサイトはメラニン生成を行わないのです。
つまり、多くの美白有効成分のような「メラニンの生成を阻害する」のではなく、「メラニン生成の元を遮断して、シミを作らせない」というのがトラネキサム酸の最大の特徴なのです。
日焼け止めでWブロック
このトラネキサム酸の特徴をさらに効果的にしてくれるのが、日焼け止めです。紫外線を防ぐ日焼け止めと、メラニン生成指令をブロックするトラネキサム酸を組み合わせることにより、Wの効果でシミを徹底的にブロックできるのです。どうしても焼きたくない人、シミを作りたくない人は、トラネキサム酸を配合した日焼け止めがおすすめです。
JBPおすすめの処方
ジャパンビューティプロダクツでは、シミ、そばかすを徹底的にブロックするトラネキサム酸を配合した日焼け止めを処方しています。
美白*有効成分トラネキサム酸配合 ノンケミカルBBクリーム
日焼け止めとトラネキサム酸のWの効果で紫外線をガードします。シミや色むらをカバーし、伸びが良くなめらかに潤うBBクリームは、ナチュラルな素肌美、ツヤ感をもたします。美白効果や日焼け止め効果、下地、ファンデーションの4つの機能を持ち、石油系界面活性剤をはじめとする7つの成分フリー。メイクしながら鉄壁の紫外線ガードを実現します。
まとめ
「トラネキサム酸」がなぜ、美白有効成分として注目を集めているのか、お分かりいただけたでしょうか。「メラニンを作れ!」という指令自体をブロックすることで、シミの原因を元から遮断するのが「トラネキサム酸」の威力。紫外線をカットする日焼け止め、メラニン自体を作らせないトラネキサム酸がタッグを組むことで、さらに強力な“美白パワー”を発揮してくれることでしょう。
トラネキサム酸配合の日焼け止め処方なら、OEM/ODMメーカーのジャパンビューティプロダクツへ
ジャパンビューティプロダクツでは、今回ご紹介したトラネキサム酸配合の日焼け止めをはじめ化粧品全般のOEM/ODMメーカーとして、企画から開発、製造、フォローアップまで専門知識を持ってトータルにサポートさせていただきます。
ベースメイクやスキンケア、ヘアケアなど化粧品全般の開発・製造を手掛ける当社では、長年、培ってきた技術力と開発力により、製造にかかるコストの削減、生産量のコントロールはもちろん、開発・製造のノウハウがない場合でも、ニーズのある処方を開発いたします。
また、化粧品の販売強化についてご心配のあるお客様にも安心して参入できる環境を整えておりますので、化粧品OEM/ODMのことなら何でもお気軽にご相談ください。
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