2025.12.12
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「桜ライン311プロジェクト(震災復興支援活動/植樹ボランティア2025) 」に参加いたしました
2025年11月27日、岩手県陸前高田市にて桜の苗木植樹ボランティア活動に参加いたしました。
翌日は、震災の事実と教訓を後世に伝えることを目的に、東日本大震災に関する伝承施設や復興が完了した施設を視察し、追悼施設にて献花を行いました。
また、桜ライン311代表理事・岡本氏より、震災の教訓や防災・減災に関する取り組みについてご説明いただきました。
桜ライン311プロジェクトとは
「認定特定非営利活動法人 桜ライン311」は、陸前高田市出身の岡本氏(現代表理事)を中心に2011年10月に任意団体として設立。東日本大震災で得た教訓の普及や減災への啓発、津波の記憶を後世に伝えることを目的としたプロジェクトとして、いまに至っています。
今回当社からは、3名が「植樹ボランティア2025」に参加いたしました。
三陸地方(青森、岩手、宮城)の沿岸部である三陸沖は、豊富な魚が集まる世界的に珍しい水域であり、人々は海の恵みを受け生活してきました。一方で、繰り返し大津波に襲われてきた歴史があります。
この経験から、三陸地方には「津波てんでんこ」という言葉が語り継がれ、津波から逃げる為に自分の命を最優先に、各自”てんでんばらばらに”迅速に高台へ避難することが教訓とされています。
しかしながら、東日本大震災において陸前高田市では、「想定外の巨大津波への過信と油断」、「避難行動の遅れや障害」、「教訓の形骸化」等から、この教訓を活かすことができませんでした。
桜ライン311プロジェクトの桜の植樹ボランティアは、東日本大震災で発生した津波の最大到達地点に沿って、約170kmにわたり、10m間隔で桜を植樹し、最終的に17,000本の桜並木をつくることを目標とした活動です。
”陸前高田に再び津波が押し寄せたとき、自分と大切な人を守るため、津波到達最大地点の目印をつくりたい”
という思いが込められています。
※2025年11月28日現在2,410本以上を植樹。累計参加者は1万人を突破。
桜の植樹
約3メートルの河津桜の苗木を植えました。
まず、植樹箇所に穴を掘り、石の掘削を行った後、土に培養土等を混ぜて土壌を整えました。
次に、苗木を植え付け、苗木の重心を山側に誘導するために支柱を設置し、風による揺れ防止のため支柱と苗木を紐で結びました。
続いて、鹿やイノシシなどによる獣害対策として、鹿よけネットを巻き、樹皮を保護しました。
最後に、桜の位置を示す目印として「ピンクリボン」を支柱に結び終了です。
▲苗木を運ぶ作業
▲苗木の植え付け作業
▲苗木に支柱を取り付ける作業
▲目印のピンクリボン
東日本大震災における伝承施設視察
東日本大震災時の津波によって壊滅的な被害を受けた陸前高田市において、『奇跡の一本松』、防潮堤、震災津波伝承館、気仙中学校を視察しました。
現地ガイドの方より震災当時の状況ならびに津波による建物被害について説明を受け、高田松原津波復興祈念公園にて献花を行いました。
さらに、桜ライン311代表理事・岡本氏より、震災の教訓や防災・減災に関する取り組みについてご説明いただき、その後、復興が完了した、浄土寺および本丸公園を視察いたしました。
これらの視察を通じて、参加者は津波の脅威を目の当たりにするとともに、震災の教訓、防災教育や訓練の重要性、ならびに自助・共助の必要性について改めて理解を深めることができました。
▲奇跡の一本松
▲気仙中学校
▲気仙中学校の内部
▲高田松原津波復興祈念公園(献花)
▲桜ライン311代表理事岡本氏 説明の様子
▲浄土寺
桜ライン311プロジェクトにおける経験は、人と人との絆の力、そして企業が社会に果たすべき責任を再認識させられるものでした。
当社は、東日本大震災で被災した一企業として、豊かな社会生活の実現に貢献することを使命の1つと考えております。
今後も、継続的な支援活動の推進と防災意識の向上に努めてまいります。
【当社の防災への取り組み】
当社は、法定避難訓練とは別に、従業員一人ひとりが災害発生時に適切な判断と行動を取ることができるよう、防災研修を実施しています。
これは、危機管理に関する知識と対応力を高めることを目的としております。
過去の研修では、以下のような取り組みを行ってまいりました。
- 2019年9月~10月:備蓄品の入れ替え時に、ヒートパックで防災食を温めて試食するイベント(本社/工場)
- 2021年5月:防災の新常識と家族・ペットを含む在宅避難への備え(本社)
- 2022年11月~12月:AED講習会(工場)
- 2023年5月:火災が発生した場合の避難行動訓練(本社/工場)
- 2023年6月:社内避難設備の緩降機を使用した避難訓練(本社)
- 2024年3月~4月:自宅と社内の複合災害へ備える方法・自然災害リスクを「数値」で確認するワークショップ(本社)
- 2024年12月:消防防災予防救急(工場)
- 2025年10月:AED講習会(工場)